偏りのない保育、教育の質の向上の為に

本園では、担任制ではなく、複数の教諭が園児に関わるティームティーチングを行っており、各園児や各学年の成長 発達段階を細かく把握し、より高い目標や到達点へ導けるよう全体の底上げを行っていくように担当教諭がルーティンで受け持っていきます。

我々は、幼稚園教諭として完璧でありたいと志を高く持ち、子供達の成長発達を適切に援助できるよう保育に努めておりますが、所詮「人間」です。教諭の経験年数、工作、クラス運営、アイデアや発想、話し方・接し方、保育技術等、様々な分野における得手不得手があります。例えば音楽が得意で 積極的に音楽に取り組む先生、IT 技術が高く子供に分かりやすい教材の提供が出来る先生。保護者対応が上手く、保護者からの信用が厚い先生・・・・もいれば、その反対の教諭もいます。

幼稚園や保育園は 4月から翌 3月までの 1年単位で動いており、最低 1年間は担任が変わらないのが通常です。小さい幼稚園や保育園だと 3年間同じ担任というところも多々あり、少なくとも 1年間子供と同じ教諭が向き合っていきます。クラスによっては教諭の経験や教師力の差が出て、同じ学年なのにやっていることが違ったり、クラスの雰囲気や進度が違ったりする幼稚園・保育園もあり、クラス替えのシーズンになると「〇〇 先生のクラスにして下さい」「今年は△△先生だ。はずれたぁ・・・」等、保護者の方の声がどこの幼稚園・保育園・小学校でも聞かれています。

本園は、この一人担任制度のデメリットを踏まえ、ティームティーチングを行い、園全体で子供を見守り援助していく保育をしています。一人の教諭が一人の目で子供を見るのではなく、複数の教諭が多方面から子供を見て 多様なアプローチを行い、子供の発達成長を見守り援助しています。又、各教諭の得意な面や良い面を積極的に各学年の保育に取り入れ、教諭間の連携・柔軟で多様なアイデアやカリキュラム作りを行い、クラスや学年によって偏りのない、質の高い教育の提供を目指し取り組んでいます。